これまでに発表した『妻送るまで人でありたし』『惚け老人夢の戯言』『夢追い人の人生楽しきもの』『捨人の詞』に続く散文集第5弾。
後三年生きて見るかと思う時眠りし妻の影がよりそう
人はみな年齢の数だけ夢があり夢尽きるまで生きて逝きたし
……労働災害の後遺症で頭痛、頸椎の痛み、手足の痺れ、疼きに苦しみながら、先に逝った妻を思いながら、日々書き続ける著者。
どんなに貧しくとも、苦しくとも人間として生きていかなければならぬ……後期高齢者が詠う魂の叫び
まえがきには、「私の遺書のようなものです。九十歳の冬」と。
■著者:杉本 隆 (著)
■仕様:四六判変型(116 x 188 mm),並製本
■ページ数:74ページ
■ISBN:978-4-86069-638-2 C0092
■初版年月:2020年12月